検体測定室に関する専門家からのレビュー#02:病態解析研究所 様(神奈川県・厚木市)

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For the best QOL(Quality-Of-Life)これを掲げる、こちらの病態解析研究所は、
病態が進展する 機序の解明 及び 健康状態を維持するための
生活習慣を改善する事業を行い、QOL(生活の質)の向上や
健康寿命の延伸に寄与すべく活動されています。

お話を伺ったら、不思議と測りたい意欲にかられ、受検させて頂きました!血糖測定だけでなく、身長や血圧も測って頂けて、お得感と満足感いっぱいです。検体測定室は、薬局やドラッグストアなど医療機関内だけでなく、応援してくれる専門家がいらっしゃる様々な施設で参加する事のできる、画期的なセルフメディケーションツールだという事を、皆様に知って頂けたら幸いです!

 

【 検体測定室 の 設立背景 】

研究所としては、1980年代より「糖尿病血糖管理に資する指標の維持管理」に関しての
研究・開発及び学術・標準化活動を行ってこられました。

代表の星野先生は、
2000年より国内基準法とされた St-GHbA1c測定法( KO500法 )を開発し、
国内 および 国際的血糖管理指標の標準化と
測定法の維持管理を行われています。

そこに検体測定室を 開設しようと思われたきっかけは、
当時、厚木市の健診未受検率が3割以上と高く、
せっかく病態解析研究所として 臨床検査のノウハウがあるのに、
これを 地域住民の 健康意識をもってもらう為に 何か活かせないものか?

と思い、開設されたそう。
同時期2013年に NPO法人への法人化を検討し、
神奈川県知事の認証をへて、特定非営利活動法人として
発展的再スタートをきったという事です。

また、星野先生は、研究所で指導する傍ら、
厚木佐藤病院にて 診察現場でもご活躍なさっています。

医療現場で診察に携わる医師が、
一般の方のセルフメディケーションについて、
力強いサポートを されていらっしゃるのですが、

その先生の サポート方法が 実にユニーク!

↓↓↓

【 検体測定室を 宣伝しない 訳 】

驚くべきことに、こちらの研究所では、
検体測定室を設置している旨、
積極的に告知や宣伝を行っていません。
入口付近に小さく貼られたA4版の案内が数枚。

さらに、地域健康イベントとして主催する
『健康管理セミナーと音楽コンサート』でのパンフレットや告知 にすら
一切、検体測定室の文字は 見当たらないのです。

その理由は、何ともシンプルなもの。

『積極的に宣伝はせず、
興味があって健康意識を持たれる方が、
測れる
スペースを提供しているだけ

というお考えからでした。

なるほど!

☒ 待っていれば 与えられる 健康管理の機会

ではなく、

◉ 自ら自己管理をおこなう 高い健康意識

それを増やしたいというお考えが、ひしひしと伝わって参りました。

そしてもう一つ、ユニークな発想は、
健康セミナーと音楽コンサートを 一緒に開催する事。

てっきり、好きな曲のジャンルや 音楽家がいらっしゃるのかと
思いきや、全くの検討違い。

人が Happy になれる のは、
美味しいもの を食べている時と、
美しい音 を聞いている時だから』

そうお話しになりながら、おもむろに、
当研究所のロゴマークでもある サンタクロース人形の スイッチを入れ、
軽快なミュージックと リズミカルなダンスを
サンタが披露してくれたのです。

(以下の単語を 二度も申し上げるのですが…)

なるほど!!

音楽にはHappyを感じさせる 癒しパワーがある!

きっと、ここで測定される受検者は、
測定結果と菱沼先生の優しい説明と、
その一連の和やかな雰囲気の中、健康管理を
自身でステップアップさせてHappyを感じ、
帰られていくに違いありません。

【 国内外における 功績の数々 】

その活動を通じ、得られた有形・無形の知的財産の数々がコチラ
↓↓↓(公式サイトより引用抜粋)

~ 有形知的財産 ~
  当研究機関は、国際・国内において「HbA1cの基準測定施設」に認定されています。
※ HbA1cの基準測定施設とは、HbA1cの標準物質に値を付け測定機関の誤差がでないよう、
HbA1cの国内・国際基準法を維持管理するものとして認定された施設。

  • 国際臨床化学連合(IFCC:International Federation of Clinical Chemistory)の「HbA1c基準測定施設」
  • 一般社団法人臨床検査基準施設機構(JRMI)の「HbA1c実用基準認定施設Ⅰ種」

~ 無形知的財産 ~
1979年にHbA1c測定法の基礎となる「St-GHbの分離成功」(1981年臨床化学シンポジウム第21集論文:添付)を皮切りに、
この活動のリーダーとして国内外に実績を残して
います。

  • 1997年にIFCC-WG(Working Group)との国際共同実験を開始し、以後IFCC基準測定法の
    維持管理と国際間の整合性の確認を目的として、毎年、
    国際基準施設との
    共同実験でIFCC値とJDS値とを測定。
  • 日本糖尿病学会(JDS)及び日本臨床化学会(JSCC)にて
    ”グリコヘモグロビン測
    定の標準化”に参画し、精密分離HPLC法(KO500法)を開発する。
    2001年に、HbA1c
    測定体系の基準測定操作法にKO500法が認定される。
  • 2003年から現在に至るまで、4施設
    (検査医学標準物質機構、慶応義塾大学医学部
    中央臨床検査部、日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部、病態解析研究所)
    にお
    いて年2回継続的に共同実験を行い、JDS/JSCC基準測定操作法(KO500法)の整合性を維持。

【 おすすめの 測定スパン 】

星野先生によると、
1ヵ月に1回、測って安心して帰るのが理想 とのこと。
なぜなら、生活習慣病が進行してしまうとしても、1ヵ月以内なら、

逸れていたとしても 然程大きなズレはなく、
早い段階で 気づき対処できる という事です。

因みに、米国は3ヵ月毎で推奨されているそうです。

測定スパンは 個人として バラツキがあったとしても、
とにかく、自らの健康にまず関心を持って欲しい!!

それが、先生を 検体測定室設置に導くこととなった動機とも
いえるのではないでしょうか。

【 これから開設を 検討している方へのアドバイス 】

→ 受検者に 優しさで接して 下さい。
刺す人は絶対痛いものだから、不安を仰がないように、

優しく、笑顔で、緊張しすぎない様に接してください。

→ データの 信憑性を確保 すること。
そしてそれが維持できる様に、精度管理を意識してください。

【 測定する上で 大事にして欲しい3Point 】

  1.  測るものの 定義付け をすること
  2.  測定法(科学的裏付け)をしっかりすること
  3.  指定された測定法か、比較方法は妥当か、
    結果を正しく出すための 標準化は正確か

「標準化」という視点からの、まったく新しい
検体測定室の側面をご教授頂くことができました。

HbA1cというものが 一般的にも広く浸透し始めた昨今ですが、
だからこそ、私たち検体測定室を取扱う医療資格者は、
その定義や裏付け、精度にこだわり、これを言葉におこして
伝えていかなければならない という事を強く感じました。

この場をお借りし、星野先生ならびに菱沼先生、
病態解析研究所の皆様へ、心より御礼申し上げます。

★検体測定室についてご興味もたれた方は、下記サイトでより詳しい情報を発信しています↓↓↓
検体測定室イベント支援センター

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この記事を書いた人

曽川 雅子のアバター 曽川 雅子 株式会社リテラブースト代表、薬剤師

大学卒業後15年間の薬局勤務を経て独立。
多彩なシーンで検体測定室のプロデュースと、エビデンスの確かな記事の執筆提供を中心に活動中。「ここで聞けて良かった!」というお声が原動力。

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